透明水彩絵の具の混色の方法3つと混色のコツ

創作の世界を描く時、透明水彩絵の具の透明感を生かした表現はとっても魅力的ですよね(^^

で、今回は透明水彩絵の具を使う上での混色について書こうと思います。

混色とは…色と色を混ぜることですが、絵の具の場合の混色って、普通に考えたらパレットの上で混ぜるってことが思い浮かぶと思います。

ですけど、透明水彩の場合は透明であるが故、パレットで絵の具同士を混ぜるだけって訳じゃありません。

今回は透明水彩絵の具を使うときの混色の方法3つと混色のコツ、についてです

パレットの上で混ぜて混色する

絵の具の混色って言うと一番一般的なのが、パレット上で絵の具同士を混ぜること、ですね。

透明水彩絵の具はパレットの上に絵の具を出して「固まらせて」固形水彩のようにして使います。

※人によって使い方には違いがあります。

なのでパレットの上で混色する場合は、使いたい色を水で溶かしてパレットの混ぜるところに取って混ぜ合わせます。

絵の具には混ぜると彩度が落ちる(色が沈む)

という特徴があります。

例えば、オレンジ色は色の三原色のうちのマゼンタとイエローの混色でできます。

マゼンタとイエローはこんな色です↓

三原色のうちの2色を混ぜた色は「純色」といって、鮮やか度が高い色です。

純色に関してはこちらをご覧ください♪

ということで、オレンジと言うのはとっても鮮やか度が高い色なわけですが、絵の具のマゼンタとイエローをパレット上で混色してできたオレンジ色は、もともとオレンジ色として販売されているオレンジよりも若干色が沈んでいます。

これは絵の具同士を混ぜると鮮やか度が落ちる、という絵の具の持つ特徴です。

色の特徴として、三原色全部混ぜると彩度が低くなる

ということがあって、さらに

絵の具の特徴として、混ぜると彩度が低くなるという特徴がある

ってことで、つまり

きれいな発色の絵を描きたい場合は、絵の具同士は混ぜすぎない方が良い

ということになりますね。

透明水彩絵の具は色のきれいさが大きな魅力でもありますので、気をつけたいところです。

なので、パレット上で絵の具同士を混ぜて混色するときは

  • 彩度が下がる絵の具の特徴を理解しておく
  • 色を混ぜすぎない

っていうのがコツになります。

紙の上で重ね塗りをすることで混色する

透明水彩絵の具は透明度が高い絵の具です。

ってことで、下に塗った色が透けて見えるため、最初にある色を塗り、乾いたら別の色を塗り重ねる、といった重ね塗りで混色をすることができます。

重ね塗りの混色はパレットの上で絵の具同士を混ぜることとは違うので、色が濁りません。

下記の図をご覧ください↓

透明水彩を一度紙に塗って、「しっかり乾かしてから」別の色を塗り重ねることによって

透明なフィルムを重ねたような効果で透明感のある混色ができます。

絵の具と絵の具を混ぜているわけではないので、絵の具の特徴の「混ぜると濁る」っていうことなく、クリアな色ができるのですね。

塗り重ねの混色により三原色を混ぜるとどうなるか?

っていうと、もちろん、三原色を混ぜると彩度は下がり黒っぽい色になるわけですが、濁り感の少ない深みのある色になりますので、ぜひ試してみてください(^^

ちなみに、この塗り重ねによる混色のコツは

筆で塗り塗りこすらないこと!

透明水彩の絵の具は乾いても耐水性と言うわけではありません。

なので、色を重ねる時に筆で塗り塗り塗り塗りこすってしまうと、最初に塗った色が溶け出して絵の具同士が混ざって濁ります。

それに、最初に塗った色が溶け出すと思わぬムラになったり、絵の具がはげてしまったりします。

なので、筆でこすらないで、絵の具を置くように色を重ねる、ってことがコツになります。


重ねる♪

紙の上でにじみを作ることで混色する

にじみやぼかし、といった技法は透明水彩絵の具の特徴を生かした塗り方ですね。

にじみやぼかしは1色の濃淡でもできる技法ですが、2色の絵の具を使えばその部分は混ざり合います。

2色以上を使ってのにじみを作ることで色を混ぜ合わせるってことで、にじみやぼかしの技法を混色と言う観点から見てみたいと思います(^^

ある色を塗り、その色が「乾かないうちに」他の色を重ねるとにじみます。

先ほどの紙の上での混色は「最初に塗った色が乾いてから」次の色を重ねたわけですが、にじませたい場合は「絵の具が乾く前の状態で」次の色を重ねます。

その時の注意点としては

絵の具を筆で塗り塗りしてしまうと自然なにじみになりません。

また、筆で塗り塗りすることによって絵の具と絵の具が混ざり合って、「絵の具同士が混ざると濁る」という絵の具の特徴がでてしまいます。

なので、にじませたい場合は、最初に塗った色が乾かないうちに

そっと置く

ような感じで重ねるといいと思います。

そして、そっと置いたら乾くまでいじらないで自然に乾かします。

下の絵をご覧ください↓

これは私が描いて静物画の一部ですが、例えば葉っぱの緑にほんのり赤が入っているところ。

緑=青+黄色
+

なので、三原色が混ざって濁った色になりがちなところです。

ですけど、

絵の具を筆で混ぜないようにそっと置く

ことで、自然に混ざり合って乾くと濁りがない混色ができるのです。

絵の具が混ざるのは同じなのになんでや?

って思うんですけど(^^;

絵の具が乾く過程で自然に混ざり合ってできた色は、濁りがでない深みのある色になります。

これはぜひやってみてくださいね(^^

透明水彩絵の具の混色のコツ…水の力にゆだねて描く

パレットの上で絵の具同士を混ぜて色を作るのももちろん良いのですけど、紙の上で塗り重ねたり、にじませることで自然に絵の具同士を混せ合わせたり…ていう混色の仕方は、透明水彩ならではの透明感が生きる表現ですよね。

透明水彩って、自分の思い通りにしようとするのではなくって、水の力を借りたり、その時の湿度や気温なんかの環境にまかせる部分もあって、その

自力だけで描くのではない「ゆだねる」って感覚

が水彩絵の具の魅力の1つのように思います(^^

でも、この「ゆだねる」っていうのが慣れないうちは難しくて、つい筆で塗り塗り塗り塗りしちゃったりするんですよね。

混色のやり方としても、

  • 先に塗って乾いた色が溶け出さないように重ねたい色を「置く」
  • 先に塗った色が乾かないうちに次の色を「そっと置いて」自然ににじんでなじむのを待つ

って言う感じで、絵画教室でも「塗る」って言葉よりも「置く」って言葉を使うことがよくあります。

たなみに、紙の上で塗り重ねたり、にじみを作ったりする場合、急いで乾かしたい場合ドライヤーを使うのもありなのですが、その場合、色のなじみ具合やにじみ具合は自然に乾かしたときと違いがでます。

透明水彩絵の具っておもしろいですよね〜。

ぜひぜひいろいろ楽しんでやってみてください(^^

私もこれから絵を描きます☆