友だちがいない日々から、絵やアートを通じて友だちの輪が広がるまで

長いこと絵画教室をやっているといろいろな生徒さんとの出会いがあります。

絵画教室を卒業したらそうそう会えるわけではないけれど、案外ご縁が続く場合もあって嬉しいものです(^^

絵を描いたり創作活動は自己表現でもあるのですけど、大切なコミュニケーションの方法の1つでもある、と私は思っています。

今回は、学校で友だちとのコミュニケーションに悩んでいた子が、絵やアートを通して友だちとの輪が広がったお話です(^^

絵を描いたり創作をしている人もですが、いつか絵画教室を開いて子どもたちに教えたいなって思っている人、友だちができなくて悩んでいる人、お子さんのコミュニケーションに悩んでいる人は、よかったら読んでみてくださいね☆

お尻を触る女の子

私が絵画教室を始めてまだ最初のころ。

生徒さんの人数も少なかったけど、私自身のスキルもなかったので、今の半分くらいの人数の子どもたち相手に場をコントロールできなくなることもたびたびありました。

コントロールって…

絵を描いたりモノを創るのはみんな自由でいいんです!

子どもたちや子どもたちの作品をコントロールするっていうんじゃなくて、「場の雰囲気」をコントロールできなくてワーワーなってた、ってことです。

なんでしょうかね〜、今の私がめっちゃ怖いってわけじゃないですよ(笑

っていうか、今の方が全然怒らないんですけど…。

当時はクラスの数も今の半分しかなかったのに、子どもの教室が終わるたびに寝込むんじゃないかってくらいエネルギーを消耗していたものです(^^;

よくね「絵画教室で子どもたちに教えている」っていうと、「子どもたちからエネルギーもらえていいですね!」って言っていただくのですけど、結構がんばらないと子どもたちのパワーに負けちゃうっていうか…。

で、その頃の生徒さんKちゃん。

その日やることを説明しようと思ってもウロウロ歩き回って聞いてない、態度悪い、おしゃべり多くてうるさい、そして、

私のお尻を触る

っていう女の子でした(笑

絵画教室と学校では別人

あんまりにも態度が悪いので、本気でケンカして泣かしたことも2回ほどあります…。
わ〜…

今となってはありえないことですが、私も本当に未熟でした(^^;

さて、そんなKちゃんが絵画教室に通い始めてだいぶ経った頃、みんなが帰ってAちゃん1人でお迎えを待っている時に思いがけない悩みを聞くことに…。

学校でのKちゃんは、絵画教室にいるときの態度とは違ってまったく自己主張できなくて、お友だちもいない、って悩みでした。

信じられない!だっていつもうるさいじゃん。

…って思わず言ってしまいましたが家とか絵画教室では元気だけど、学校では何も言えなくなっちゃうんだそうです。

そして本人の悩みはお友だちがいないこと、でした。

絵画教室での人間関係

大人の人でも、人間関係に悩んでいる人って多いと思います。

会社での人間関係
パート先での人間関係
ご近所付き合いでの人間関係
学校での人間関係

人の悩みのほとんどは人間関係だって言いますよね。

ある意味、習い事の人間関係って共通の「好きなこと」で集まった、たまにしか会わない付き合いだから気楽なのかもしれないですね(^^

だからこそ、教室を運営する方としては、参加してくださる生徒さんが楽しく心地よく過ごしていただけるように、気を配らないとって思います。

Kちゃんにとっても学校よりもはるかに気楽な場、だったんでしょうね。

自分よりも年下の子に思いがけない優しさを見せてくれたり、お迎えを待っている間などに私と2人の時間ができればいろいろ話したり…

だんだんと私とKちゃんは仲良くなることができました。

子どもクラスの卒業

いろいろありながらも、小学校中学年から卒業まで絵画教室に通ってくれたKちゃん。

Kちゃん以外でも個性的と言うか、パワーあふれるお子さんが多かった絵画教室開業初期。

みんなもうだいぶ大きいんですけど、希望あふれる楽しい毎日を過ごして欲しいな〜

Kちゃんとは紆余曲折ありましたが、小学校の卒業とともに絵画教室の子どもクラスを卒業した頃、学校の図工で描いた絵が賞を取ったってことで見せに来てくれました。

その作品はとても素晴らしくて、本人も嬉しそうでしたし、やっぱり絵が好きなんだな〜、って思って私も嬉しかったです☆

好きなことがあるっていいね

小学校を卒業したKちゃんのその後ですが、道でばったりKちゃんのお母さまにお会いすることが何度かありました。

Kちゃんは中学校へ行ったら美術部に入り、同じように絵を描いているお友だちがたくさんできたそうです。

美術部以外の人からも、体育祭のポスターを頼まれる、なんてこともあるってことでした。

お母さまからは「絵画教室へ通わせて本当によかった」て言っていただけて、何よりも「友だちがいない」って悩んでいたKちゃんが絵を通して友だちがたくさんできたなら、私としてもこれほど嬉しいことはありません。

さらに、美術系のコースがある高校へ進学したAちゃん。

好きなことがあるっていいなって思わせてくれる思い出です。

絵やアートを通じてコミュニケーションの輪が広がる

子ども時代の人間関係ってホントせまいですよね。

子ども時代だからこその楽しさもたくさんありますけれど、そのせまくて逃げ場のない人間関係の中で、みんな悩んだり傷ついたりしているんだと思います。

成長するごとに世界は広がり、小さかった頃の悩みは小さなものになり、また新しい悩みが常に出現するけれど、Aちゃんみたいに何か一個「好きなこと」があるだけで突破口になることもあります。

好きなことってスポーツでも音楽でも何でもいいんだけど、絵や創作に関わる私としては芸術を通して新しい世界への扉を開ける手助けができたら何よりも嬉しいことです。

なんかちょっとおこがましいですけど、同じように悩みを持つものの1人として…。

絵が好きな方、創作をやってみたいって思っている方、いつか絵画教室をやりたいと思っている方…

絵やアートを通じて素敵なコミュニケーションの輪を広げていけたらいいですね!