透明水彩、アクリル絵の具、意外な失敗例

絵を描いていて失敗することって、どんなときでしょうか?

私がやっている絵画教室の生徒さんでも、

「失敗が怖くてドキドキする〜」

って、なかなか描き進められないときがあったり…。

たしかに透明水彩絵の具なんかの場合は、

思ったように制作が進んでいてなんだかいい感じ♪

なのに、着色の最後で失敗したら…

ってときもあるかもしれないですけどね。

アクリル絵の具の場合は上から描き直せるので、そうそう失敗ってないように思います。

創作画っていうのは自分の想像の世界を形にしていくことなので、描く内容的なことよりも技術的な失敗の方が多いのかな?って思います。

制作している中での技術的な失敗って言うのは、画材の使い方や絵の具の特徴を知ったり、技術力を上げることで減らせることですよね。

私も、日々がんばって勉強したい!技術力を向上したい!

…って思っております(^^

ただ長いこと描いていると技術的なことっていうか、意外なところで失敗してしまった〜

…ってこともあります。

っていうわけで、今回は絵を描いて来て「意外な失敗をしてしまった〜」って思っていることを書いてみたいと思います(^^

透明水彩絵の具で描いたときのありがちな失敗

絵画教室で透明水彩絵の具で描く時に失敗しがちかなって思うのは

  • 鉛筆の下描きの時に紙を痛めてしまって着色に影響が出てしまった
  • 透明水彩で着色する時に紙が波打ってしまい、にじみが思ったようにできなかった

っていうようなことがあります。

他にもいろいろあるかもしれませんが、この2点について書いてみますね♪

鉛筆の下描きの時に紙を痛めてしまって着色に影響が出てしまった

ってことを防ぐのは、別紙にラフ画を描いてしっかり構図や描く要素を決めてから、本描き用の紙に描く(転写する)といいと思います。

最初から本描き用の水彩紙に描き始めて、鉛筆で何度も描いて消して、また描き直して…

ってやっていると、紙が痛んで水彩絵の具で着色する時に影響が出てしまいます。

あと、鉛筆の下描きの線を消した跡が残っても良くないので、ご自分の筆圧などを考慮して鉛筆の濃さを選んでみてくださいね。

絵を描くときの鉛筆の話はこちらです

もうひとつの

透明水彩で着色する時に紙が波打ってしまい、にじみが思ったようにできなかった

ってことですが、水張りをすることである程度防げます。

水張りをしないでお水をたっぷり使って描くと、

波打った紙の凹み部分に水がたまって跡になったり…

ふにゃふにゃ波打った紙だとめっちゃ描きづらい…

失敗もしやすくなってしまうと思います。

透明水彩絵の具で描いたときの意外な失敗

意外って言ったら意外ですが、当たり前だよ!っていったら当たり前かもしれない私の失敗なんですが…

水彩絵の具を使って絵を描いていて、途中でおやつにポテトチップスを食べました♪

で、その手で何も考えずに水彩絵の具で描いている最中の紙に触ってしまいました。

水彩絵の具は水で描く絵の具です。

ポテトチップスは油たっぷりです。

そもそもね、

モノを食べた手を洗わずに作品を触ってはいけません!

…ってことなのですが、その時はなぜか?何も考えずに紙に指をつけてしまったのです。

その後着色していて絵の具を塗ったある部分に変な風な跡が浮き出て、わ〜なんだこれ?って思ったら、私の人差し指の跡でした(^^;

その時になって初めて、うっかり紙に油の跡をつけてしまったことに気がついたのですけど、時すでに遅し…

その作品は最後まで描いて完成させましたが、個展での展示や販売はできません。

作品にかわいそうなことをしてしまった〜〜

絵画教室で子どもたちに言ってることでもあるのですけど、自分の手が汚れていると作品を汚してしまうことがあるので、手はきれいにしておきましょう(→私)

あとね、コーヒーや何か飲み物を飲みながら絵を描くことってあると思うのですけど、絵の具って色によっては毒性がありますので、うっかりコーヒーで筆を洗っちゃって気がつかずに飲んじゃった!

なんてことがないようにお気をつけくださいね!

アクリル絵の具で描いたときの意外な失敗

アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、もし「なんかこの色違う…」って思ったとしても上から塗り直しができます。

描いた後から変えたい部分ができてしまっても、上から描き直せます。

特に私が使っているアクリルガッシュは不透明な絵の具なので、描き直ししやすいです。

アクリル絵の具の透明度のある色にしても、治したい部分をガッシュなどの下地剤で消してからまた上から描いちゃうとかすれば大丈夫です。

あまり薄い紙に描いていると紙の耐久性に問題が出ることもありますが、キャンバスとか、ちゃんと丈夫な紙に描いている分には失敗ってあまりないように思います。

例外としては、アクリル絵の具を使って淡彩風に描いた場合、塗り重ねて直してしまうと透明感がなくなってしまうので淡彩風ではなくなってしまいます。

ということで、私はアクリル絵の具の場合大抵キャンバスに描くので、あまり失敗ってことはないはずなのですが…。

ある作品を描きまして、完成したのでクリア(保護剤)を塗ることにしました。

つや出しタイプを使ってテカテカにしたくない、ってことでつや消しタイプを使ったのですが、なんと

作品が白濁してしまったのです…

あとクリアを塗れば完成だったのに!!

原因が分からなくて画材メーカーさんに電話して問い合わせたところ、原因を究明してくださいました。

私はアクリルガッシュを薄く何度も塗り重ねていくような描き方をするのですけど、そうするとアクリルガッシュの吸水性が高まります。

つや消しタイプのクリアは、そのメーカーさんでは超微粒の粉末を混ぜることによってツヤを消す効果を出しているそうで、つや消しクリアの水分だけが絵の具に吸収され、表面に粉末が残り白濁してしまった、ってことでした。

がーん…

そこでメーカーの方に、表面の保護剤だけを落としたい場合、アンモニアで落とせるかもって教えてもらい、薬局でアンモニアを買ってみました。
※どの種類の保護剤もアンモニアで落とせるかどうかはわかりません。

ですけど、やっぱり表面の保護剤だけじゃなくって絵の具もちょっと落ちてしまった…

しかも、アンモニア液の匂いと言ったら!!!

目にしみるっていうか、鼻に刺さるっていうか…

…ということで、修復は断念して残念ながらその作品は破棄してしまいました。

ちなみに、私が最近好んで使っている保護剤はつや出しでもつや消しでもなく、ホルベインのサテンバーニッシュのスプレータイプを好んで使っています♪

失敗を恐れない!

その他にも、絵画教室が始まる前の時間に透明水彩で描いていて、教室に早めに来た子が

「わ〜、先生絵を描いてるの!」

「そうなの。今片付けるから待ってね」

とう言葉も空しく

「見せて見せて!」

って走り寄った勢いで水入れを倒し、作品に水をかけてしまった…

なんてこともありました。

このときは私もお水をかけちゃった子も一瞬固まりました〜(^^;

幸い水入れの水はほとんど汚れなくきれいだったので、表面の水をそっとこすらないように拭き取るだけで修復できて、次の個展では無事ご購入いただいたのでよかったです♪

その時、私も焦りましたが、私以上に焦っていた水をかけちゃった子に

「気にしなくていいよ!でも、教室の中では走らないようにしようね」

って、肩をポンッとするだけで怒らなかった私は、我ながら良い対応だったなって(笑

自画自賛してみたりして。

…というように、技術力をがんばってあげても、気をつけて制作していても、やっぱり思いがけない事態って言うのはあるものです。

絵画教室で失敗を怖がってなかなか描き進められない生徒さんにお伝えするのですけど、

「失敗ってそうそうないです。
もし失敗したって思っても、失敗することで気づくことがあったり、勉強になるなら、それは失敗ではないですよ。
学んだことを生かして、また新しい紙に描けば良いんです!」

ってことで、失敗を恐れずにどんどん描きましょう!