お子さんやお孫さんを主人公に創作画を描きたい

今回は、私がやっている絵画教室の生徒さんが楽しまれている創作画についてです☆

もともと全くの初心者で、何からやったらいいのかもわからずにいた生徒さんですが、最近はお孫さんを主人公に創作画を描いて楽しんでおります(^^

もちろん、これから創作を続けていく上では画力の向上は必要です。

画力がついて人物が描ければ、いろいろ自由に描けますよね。

でも、この生徒さんのように

まだ画力に自信がないけど、お子さんやお孫さんを主人公に描きたい!

っていうご希望があったとき…

ではどうしたらいいの?ってことを、絵画教室の実例をもとに書いてみたいと思います。

創作って言っても、まったくゼロから創作するのではなくて、こんな方法もあるんだなってことでご参考になれば幸いです(^^

お孫さんを描きたい!

創作画を描き始めた方で、

いつかお子さんやお孫さんを主人公に描きたいな

って思っている方は多いのではないでしょうか?

私が運営している絵画教室に、Aさんという生徒さんがいらっしゃいます。

Aさんは「いつか絵を描いてみたい」って思いながら何年もすごされ、お仕事をリタイアされてから全く初心者の状態で絵画教室に通い始めました。

Aさんは、画材の使い方や基本的なことを学びながら、しばらくは静物画などを描いていました。

私は自分の制作に置いては創作の世界を描いているので、生徒さんで「創作画を描きたい」「イラストを描きたい」って方もいらっしゃるのですが、Aさんの場合は

「創作なんてとても無理」
「私にはハードルが高い」
「アイデアなんか浮かばないわ」

って感じだったので、私の方から特に創作をお勧めすることはありませんでした。

そんなAさんがある日…

「この写真をもとに描けるかしら…」

といって持っていらしたのがお孫さんの写真でした。

多分、Aさんが絵画教室に通われて1年くらいだったでしょうか。

静物などはだいぶ上達されていたけれど、人物は描いたことがありませんでした。

写真をもとに人物を描く

「お孫さんを描きたい」

ってことで、写真をご持参くださったAさん。

人物をを描く場合、実際の人物を見て描くよりも写真を見て描く方が簡単です。

人物以外のもの、果物や人形などの静物にしても風景にしても、実際のモチーフや風景を見て描くよりも写真を参考にした方が簡単です。

これは私の考えですが、

3次元(立体物)→2次元(絵に描く)

よりも

2次元(写真)→2次元(絵に描く)

というように、3次元の立体物を2次元の絵に描くよりも、もともと2次元の写真を2次元の絵に描く方がやっぱり簡単ってことかな、って思っています。

なので、お子さんやお孫さんを描きたい場合、ご本人にモデルになってもらってもいいですが、すぐに作品にできる方法としては写真を用意していただいたいた方がいいと思います。

モデルになってもらうにも、子どもさんがじっとしているのも大変ですよね(^^

Aさんは、絵に描くためにお孫さんの写真を撮ったわけじゃなくて、たまたま何かの時に撮影した写真をそのまま持って来られました。

なので、絵のテーマを先に決めて、テーマに沿った人物を描く、ということではできません。

先に写真ありきだったので…

写真をもとに人物のポーズを変更したり、ってことは当時のAさんにはハードルが高かったので、人物は写真をそのまま転写していただくことにしました。

こうして身近な人の写真を資料として使う場合は、本人の承諾を取れば著作権の問題はありません(^^

著作権についてはこちら

背景を変更する

Aさんは最初は人物だけじゃなくて全体的に写真そのまんま描こうとしたのですが、写真と全く同じに描くんだったら写真でいいですよね?

もちろん、写真そのまんまと言っても、絵にして色鉛筆で着色して…って過程で雰囲気が変わるし、写真をもとにしたイラストっていうのもありかとは思いますが、参考に持って来られた写真はごく普通に家庭で撮影されたもので、あまり絵になる背景と言うわけではありませんでした。

普通にたまたま撮影した写真って、そんなものかもしれません(^^

そこで、室内でドレスを着て座っている女の子の背景を、お花畑に変更することにしました。

お花畑の部分は別の写真を参考にしています。

ドレスを着たお孫さん+お花畑

これが、写真以上に可愛らしい作品にできあがったのです♪

その後この方法が気に入ったAさんは、何人かいらっしゃるお孫さんの写真を次々お持ちになり…

砂浜に止めてある車の前でジャンプしている女の子

作品では海の写真を参考にして背景を海に変更

黒板の前に立っているバレエの発表会の女の子

作品ではバレエの舞台の写真を参考に、背景を舞台のように変更

といった具合に、

お孫さんの写真と別の写真を組み合わせて、写真とは違うイメージの素敵な作品を描かれました。

オリジナルのアイデアを描き加える

Aさんに描いてもらうことは、お孫さんたちにとってとっても嬉しかったようです(^^

その後、それぞれのお子さんが写真を持ってきて、

おばあちゃん、描いて!

って、リクエストが!(笑

「プレッシャーだわ~」っていいながら嬉しそうなAさん(^^

私にとっても「絵画教室をやってよかったな」って思える嬉しい瞬間ですね。

一時期はリクエストが3枚もたまり、また、お孫さんそれぞれご兄弟だったりで、毎回同じようなイメージの絵にするのもなんだし…

ってことで、最近はオリジナルのアイデアを加えて描かれています

室内の壁を背に立っている女の子

女の子は写真を参考に、女の子の隣に女の子が大好きな犬を描き加えました。
写真ではただの白い壁だった背景には青空と虹を描き、音楽好きなお子さんってことから虹から七色の音符が躍り出て、女の子と犬に降り注いでるイメージに…。

という感じです。

こうしてアイデアを加えて描いていくと、人物の部分は写真をそのまま描いているにもかかわらず、オリジナルの創作画ができあがります。

Aさんは現在は、男の子のお孫さんを主人公に描かれております(^^

写真の転写方法

今までご紹介したように、人物を自由に描くにはまだちょっと自信がない…、って場合も、写真をもとにするならだいぶハードルが下がるのではないでしょうか?

さて、では、人物の写真をどうやって紙に写すの?ってことについてご紹介します。

今時は大体デジカメかスマホで撮影すると思いますが、写真がデータの場合は紙にプリントしておきます。

トレースをして転写する

写真を実際に描く時に使う大きさにプリントします。

プリントした紙の裏面を、濃いめの芯の鉛筆で黒く塗ります。

実際に描く紙に写真面が表になるように重ねて、マスキングテープなどで固定します。

表の写真の人物の輪郭をなぞります。時々プリントした紙をめくって、描く紙に転写されているか確認してくださいね。

全部なぞり終わったらプリントした紙を取ります。

転写した線が薄い場合は、さらにプリントした写真を参考に描き足します。

転写する時に紙の表面が鉛筆の粉で汚れたら、ねり消しできれいにします。

グリッド(マス目)を使った転写方法

写真を実際に使う大きさにプリントできない場合は、グリッドを使った方法で転写できます。

プリントした写真にマス目が「正方形」になるように線を引きます。

実際に描く紙にも、プリントした紙の正方形と「数が一緒になるように」、希望の大きさの正方形の線を引きます。

正方形を目安に描き写していきます。

…って、この説明ではわかりづらいと思うので、下記の図をご覧ください。

正方形は大きさが変わっても正方形なので、正方形の数を同じにして、希望の大きさになるようにグリッドの大きさを変える引くことで大きさを変えて転写できます。

ライトテーブルを使った転写方法

ライトテーブルと言うのは、ライトがつく台で、その上に紙を重ねておくと、下に置いた紙が透けて見えます。

今は薄くて安価なライトテーブルが販売されているので、転写する必要がたびたびある人は持っていると便利です。

これらの転写方法ですが、写真を写したい場合だけではなくて、別の紙に書いた下絵を本描き用の紙に転写したい場合にも使います。

創作画の場合、違う紙に下絵を描いて着彩用の紙に転写する、ってことはよくありますよね。

大切な人の笑顔を思って描く楽しみ

Aさんも、最初は「創作なんてとてもとても無理〜」っておっしゃっていたのが、

身近な人たちを主人公に
自分のアイデアを加えて創作する

ってことを始めた現在は、「背景をどうしようかアイデアを考えるのが楽しいわ」といって、創作を楽しんでいます(^^

そして、アイデアを考えるってことを始めたら、どんどんアイデアって出やすくなるんですよね。

もちろん、人物を思ったように描ける画力はぜひつけていただきたいですが、趣味で絵を描き始めて間もないうちでも、自分の作品で大切な人たちが笑顔になってくれるんだな、って思うと楽しいですよね。

でも、Aさんのように次々お孫さんからリクエストがきて大変なのよ~、なんてことにはなるかもしれませんけれど(笑

自分が描いた絵を楽しみにしてくれる人がいるって嬉しいですよね☆