絵画教室開業から運営までの物語

美大をでていない私が絵画教室を開くまで

脳の病気のあと、創作に苦手意識があった私が創作作品を生み出せるようになり、初めての個展…

その後も、働きながら地道に制作活動を続けていました。

人よりもスタートは遅れたけれど、これから画家としてがんばろう!

って、思っていた矢先、今度はアレルギー薬の副作用によりまたもや体を壊してしまいました。

仕事を続けるのも困難なくらい悪化してしまった時期もあり、良くなったり悪くなったりで長~い療養生活。

脳の病気のときと違って命に関わるわけではないけれど、体調も悪いし外見にもひどく症状がでて社会生活が送れない日々。

もうね、私の人生って何なの?

って、メゲてはいましたけど、「絶対いつか良くなる」って気持ちを捨てずにがんばった日々は、今でも自分にとっての誇りだったりします(^^

いつか良くなったら…

そう思いながら、絵はちょっとずつ描きためていました。

そして時が経ち、やっと体調が安定してきたな~ってころ、

さて、自分は何をしたらいいんだろう?

と浦島太郎のようになってました(笑

そこで、小学生の夏休みの期間、「1日工作教室」をやってみることにしたのです。

以前に都内のお教室のお手伝いしばらくさせていただいた経験があったので、レッスンの内容とか流れなんかについては、なんとなくわかっていたつもりでした。

近所の子どもがきてくれたりして、2~3回開催したように思います。

で、じゃあ、これから絵画教室をやろうかな、ってことで定期教室の開催を決めました。

場所は福祉関連施設の建物の2階を週に数回借りることにしました。

自分は美大をでていないけど大丈夫かな?とか
こんな田舎で不便なところで生徒さんきてくれるのかな?とか
どうやって宣伝したらいいのかな?とか

正直なところ、そういう事前に考えとけば良かったなってことをちゃんと検討しないまま、とりあえずスタートました、って感じの開業だったように思います(^^;

生徒さんが集まらない!試行錯誤の日々

自分なりにいろいろ調べて開業届を出し、看板を作り…

とはいえ、そんなんで生徒さんがきてくださるわけもありません。

知る人ぞ知る、どころか、誰にも知られていない教室、ですからね(^^;

絵画教室のお手伝いをした経験がある、っていっても、運営とか、経営とか、宣伝とか…

何もわからない状態で始めてしまったので、それからが大変でした。

まずはチラシを作って自分でポスティング
あと、地域紙に安い行広告を出したり
四苦八苦しながらホームページを作ったり

おかげさまで体調の方はなんとか安定が続いていたので、イラストの仕事を再開したものの、入ってきた収入は絵画教室のために消えていく…

子どもの生徒さんが1人、次に2人…
大人の生徒さんが1人、2人。

って感じで入会してくださるようになりましたが、運営が成り立つにはほど遠い状態が続いていました。

学びは教室を運営するための武器

美大をでていない私が、絵画教室をやるってことで勉強したことがいくつかあります。

私なんかよりもはるかに描く技術がある画家さんはたくさんいらっしゃいますが、じゃあ、みんなが人に教えるのができるかって言うとそれはまた別の話。

自分が描けることと人に教えることは、ちょっと違うように思います。

なので、自分が制作するための技術や知識とは別に、

絵画教室を運営して行くための知識

生徒さんにお教えするためのスキル

が必要なんじゃないかなって思います。

そう感じて、私が絵画教室を始めてから勉強したこと、あと、絵画教室を始める前に学んでいて役立ったな〜ってことをあげてみますね。

絵画教室を始める以前に学んで、教室を始めてから役に立ったこととしては、石膏デッサン、心理カウンセリング、絵画診断など。

石膏デッサンに関しては、美大をでていない自分は石膏デッサンに取り組む機会がないままだったので、自分の絵の技術力向上のためにしばらくの間ですが習ってみた時期がありました。

あと、絵画教室をやる上で、もしかしたら絵の技術よりも重要かも?って思うのがコミュニケーション力。

そういった意味では、心理カウンセリングは学んでよかったな~って思います(^^

絵画診断は、自分の絵画教室で創作に取り組んでいる生徒さんたちに「診断をする」ってことはしませんけれど、まぁ、知識としては持っていて良かったかなって思います。

絵画教室を始めてからは、ビジネス系の講座・勉強会に参加する、子どもの絵画指導の講座を受講する、絵画技法の本をたくさん読む、などなど…

あとはたまに他の方の一日教室なんかに参加してみるのも勉強になりますよ、

絵が好き、創作が好き、自分の好きを広げていきたい、って思いで教室を開講して、その気持ちだけでは乗り越えられないかもって悩むのが、経営面や集客のこと。

いくら思いがあっても、生徒さんがきてくださらなければ教室は成り立ちません。

自分の教室の運営が立ちいかなくなるって言うことは、自分の教室に通いたい、私から絵を習いたいって思ってくださる生徒さんを一番ガッカリさせてしまうこと。

そんなことにならないためにも、ビジネス面の知識が全然ない私には、やっぱりビジネス的な勉強も時期に応じて必要でした。

とはいえ、未だに苦手ではありますが(^^;

教室の内容とか生徒さんにお教えするアイデアはどんどんでてくるんですけどね。。

絵の技術向上のこと、自分の好きな世界を広げていくためのこと、生徒さんにより楽しんでいただくためのより良い教室運営のこと、まだまだ勉強です。

必要なことなら苦手なりに勉強して知識を得ることで、なんとか補うしかないですからね!

美大をでていないけど絵画教室を運営していくには

教室をスタートしてから足りないところを勉強し補いながら、なんとか絵画教室を運営し続けて10年ほどが経ちました。

私の場合絵やイラストの仕事を平行していたりもして、絵画教室専業の先生とは立場が違うかもしれませんけれど、それでも、ここまで継続できたのは、通ってくださった生徒さん、いつも暖かく見守ってくださるご父兄の皆さま、関わってくださった方々のおかげだなぁ、って感謝の気持ちが絶えません。

ところで、10年教室を運営し生徒さんにお教えしてきたとはいえ、私が他の絵画教室さんで働こうと思ったら、書類審査で落ちる可能性が大きいです(笑

なぜかって言うと、だいたいの絵画教室の講師募集の条件は「美大卒業以上」だから。

美大卒業の資格があったら、10年間絵を描いていなくても条件はクリアしていますよね。

でも、私の場合日々絵を描いて10年絵画教室を開催してきても、書類審査で失格になる、ってことです。

なので、美術系の大学をでていない人が絵画教室を開いて運営していくには、

「作品を描き続けること」
「作品を発表する場を持ち続けること」
「芸術家としての活動を継続し続けること」

が、必須なのではないかなって思っています。

芸術で歓びと希望を届けていくために

最近、絵画教室の子どもクラスの生徒さんに

「先生、私はなんでこのお教室に通うことにしたんだと思う?」

って聞かれました。

「え〜、なんで?」

ちょっとドキドキしつつ、聞き返してみると

「楽しそうだったからと、ママが先生の絵が素敵だって」

わ〜い!ありがとう!!

私が美大をでていない、なんてことに関係なく、私を信頼してくださり、私の活動を気に入ってくださり、絵画教室とご縁を持ってくださる…。

本当に感謝しかありません。

その感謝を行動で表すには、これからも絵の技術向上に励み、作品を創り続け、どんなにゆっくりでも芸術活動の歩みを止めないこと。

そして、絵画教室を運営していく上で、自分に足りない部分を補う学びを継続し、よりよい教室にしていくこと。

芸術で歓びと希望を届けていくために…

私もまだまだなんですけれど、これからもがんばっていこうと思います!