
え〜、そんなこと?
って思われるかもしれませんが、絵を描いている人の切実な問題
肩こりと肩こりから来る手のしびれ。
以前に絵を描いている人何人かで集まった時、みんな共通の問題として話題に上がったこともありました。
…って、年齢の問題?
いやいや、その時は若手の方もいましたよ(笑
ってことで、今回は、絵を描いていると起こりがちな健康の悩み、肩こりと手のしびれの対処法ついて書いてみたいと思います。
※肩こりが原因じゃなくて痛みがでた場合、しびれがある場合、痛みが長引く場合など、自己判断しないでお医者さんにご相談くださいね!(特にしびれがある方はお早めに医療機関でご相談ください)
絵を描いていることでおきる肩こりと手のしびれ
私は以前は絵を描いているときにひどい肩こりに悩まされていました。
とくに、大きめのキャンバスに描くときはキャンバスをイーゼルなどに立てて描くので、筆を持った手はいつも上げている状態になります。
絵のサイズによっては、肩よりも手を上にあげたままで描き続けることになったりします。
肩こりがひどくなるともう描くのが辛くて…
ある時、いくつかのギャラリーが共同で開催する展示会に、絵画教室の生徒さんと一緒に参加することにしました。
絵画教室や制作の仕事の合間に参加作品を描いていたのですが、今までにないひどい肩こりに…。
でも、期日が迫っていたので我慢して描き続けていたところ、左手がしびれるようになってしまいました。
もうね〜、ご飯食べててちょっとお茶碗持つのでもめっちゃ痛い!
利き手ではなくて左手だって言うのが幸い(?)で、痛みを我慢してなんとか作品を搬入に間にあわせました。
その後、絵画教室の先生や画家さん4〜5人でご飯に行く機会があって、話題は肩こりのことに(^^;
みんな悩みは同じなんですね。
ちなみに、絵筆を持つ側の手(利き手)を使いすぎるとなぜか反対側の手がしびれる、っていうのは私もその場にいた皆さんも共通の症状だったようです。

手のしびれの原因について
肩こりの原因は腕をずっと上げた状態で絵を描いていたから、と思い当たりますが、では、この手のしびれは何?
首の痛みやひどい肩こりを訴える人は日本国内に一千万人程度もいるのだそうです。
そのうち9割の原因は筋肉の疲労などからくる痛み
ということで、1〜2週間で改善することが多く一時的な痛みであれば心配しなくても良い痛みなのだそうです。
ただ、
- 症状が長引く
- 首をそらすと片手にしびれがでる
- 両手足にしびれがでる
- 字を書いたり、お箸で小さなものを持ったり、といった細かい作業がしづらい
などの症状がある場合は、お医者さんに相談をした方がいい状態と言うことです。
なぜなら、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症、後縦靱帯骨化症、などの深刻な病気が隠れている可能性があるためです。
肩こりのみならず手にしびれがでるようなら、根を詰めて描いていたから…と自己判断せずに一度病院へ行ってみることをお勧めします。

私の肩こりと手のしびれが改善した理由は
ということで、私も一度は整形外科に行きました。
その時の診断は「頸椎椎間板ヘルニア」
首に巻くギブスを購入することとなり、「毎日リハビリに通ってください」と言われたのですが、毎日通うなんて無理!
絵画教室は休めないし、首にギブスをはめたままでは何もできないし、どうしよう…
ということで、整体師の友人に相談してみたところ、一度治療に来るように言われました。
整体師さんは診断はできないので、診断名や整形外科の診断については何も言っていませんでしたが、その時は片手を上げて描き続けたことによる前進のバランスの崩れを調整してもらいました。
すると!
なんと1回の治療で肩こりもしびれも治ってしまいました〜。
頸椎ヘルニアから来るしびれや痛みの場合もあるのだと思いますが、私の場合は片手を上げて描き続けることによって全体のバランスが崩れ、ひどい肩こりや手のしびれがでていたようです。
痛みから解放されて本当によかった!
でもね、また同じような生活をしていれば元に戻ってしまうのです。
もうあの痛みやしびれはイヤ!
私の知り合いの絵を描いている人でも、定期的に整体やマッサージに通っている人は多いですが、私は生活の中でできることを取り入れて、肩こりによる手のしびれが再燃しないようにしています。

自分でできる肩こり解消法
手のしびれの原因にもなりかねない肩こりや首のこり。
適度に休息を入れながら描けば良いのですが、もし肩こりになってしまったら…
ということで、自分でできる応急処置的解消法のご紹介です。
1、凝ったところを温める
これは多くの人がやっていることと思いますが、凝ったところを温めて血行を良くすることで、筋肉の緊張もほぐれて痛みが和らぎます。
温める方法としては
・蒸しタオル
・使い捨てカイロ
・小豆カイロ
・ドライヤー
などがあります。
使い捨てカイロやドライヤーなどは直接肌に当てるとヤケドの危険がありますので、肌着の上からとかタオルを間に挟むなどして使いましょう。
ちなみに、小豆カイロというのは、綿100%などの天然繊維の袋に小豆を入れたもの。
電子レンジで30秒〜1分くらいを目安に温めると、15分程度暖かさが持続します。
これね、温めて肩に乗っけるとめちゃ気持ち良いです♪
使用後は小豆の水分が抜けている状態のため、連続して使うと小豆が破裂する場合があるそうです。
一度使ったら4時間以上時間を空けてご使用くださいね。
2、ツボ押し・マッサージ
肩が凝った時にググって押すと気持ちがいい場所ってありますよね。
今の凝りを少しでもなんとかしたい!って時のため、ツボ押しやマッサージをする時に覚えておくと良い肩こりのツボをご紹介します。

1、肩井(けんせい)
首から肩先のちょうど真ん中の上部。
「あ〜肩凝った」ってつい押さえるその場所です(笑
2、天柱(てんちゅう)
うなじの髪の毛の生え際下の方。
3、風池(ふうち)
うなじの生え際、天柱から2〜3センチ耳たぶの方へ上がったところ。
個人的には、マッサージって自分でやるよりも誰かにやってもらった方がいいと思います。
右手で左肩をマッサージしていると、右手が疲れるから(笑
ツボ押し棒でぐーっと押すと気持ちがいいですが、力の入れ過ぎにご注意くださいね。
3、ストレッチ
肩こりにはストレッチも効果的ですが、凝りすぎて痛みがでてからではなくて、肩が疲れたかな〜くらいで定期的にストレッチをするといいのではないでしょうか。
- 手を組んで上に伸びをしたり
- 肩をまわしたり
- 肩に手を置いた状態で肘をまわしたり
あと、手のしびれは首から来る場合が多いそうなので、
- 首をゆっくりまわしたり
- 首を前後にゆっくり曲げたり
といったストレッチも気持ちがいいですね。
いずれにしろ、無理せず気持ちがいい範囲で行ってくださいね。
あと、私が以前にカイロプラクティックの先生に教えてもらた方法としては
椅子にまっすぐ座り、両方の肩を力を入れてぐーっと上に上げる
↓
しばらく上げた状態でキープ
↓
すとんと肩を落とす
これをやると肩が軽くなりますよ(^^

絵を描くことで起きる肩こりと手のしびれの根本原因を解消しよう
私も以前はかなり悩まされましたけど、最近はほとんど肩こりも手のしびれも起こりません。
昨年の個展の前は1日ずーっと描いている、って日も多かったですが、肩こりやしびれが起きることなく制作し、無事個展を開催することができました。
私が肩こりや手のしびれを起こさないために毎日の中で取り入れていることは
- 朝や寝る前などにストレッチをする
- 長時間描き続けないで適度に休憩を入れて体を動かす
- 定期的に運動をして体を動かす
- シャワーだけで済ませず、入浴をして体を温める
- 冷たい飲み物を取りすぎない
といったことになります。
男性の場合は筋肉量が多いので、あまり肩こりに悩まされることはないのかもしれませんが…。
冷えやすい女性の場合は、やっぱり体の冷えが肩こりや肩こりから来る手のしびれの原因のひとつなのではないかと思います。
絵を描くのに集中するのは素晴らしいけれど、いつもコンディションよく描くためには、体を冷やさないこと、体を動かすこと、何事もバランスが大切ですよね。
これからも私たちの創作活動は続きます。
末永く楽しく描き続けるためにも、肩こりや肩こりから来る手のしびれに悩まされないように、日頃から気をつけましょうね(^^