油性色鉛筆と水彩色鉛筆、特徴・違いはどんなこと?

創作画を描くとき、繊細な表現から素朴な風合いの表現にも向いていて、手軽に使えて便利な色鉛筆。

創作画の着色画材に、色鉛筆を選ぶ方は多いのではないかなって思います。

あと、私がやっている絵画教室の生徒さんがおっしゃるには

「色鉛筆は消しゴムで消せるから精神的にラク」

なのだそうです(^^

濃い色は完全に消えないときもありますし、消しゴムの使い過ぎは紙を痛めるのでオススメはできませんが、たしかに透明水彩などと比べるとそういった気軽さもあるかもしれませんね。

最近は塗り絵で色鉛筆を使う方も多いのではないでしょうか?

使えば奥深い画材、色鉛筆☆

今回は「油性色鉛筆と水彩色鉛筆の特徴と違い」についてお伝えします♪

油性色鉛筆の特徴

色鉛筆は大きくわけて油性色鉛筆と水彩色鉛筆の2種類があります。

油性色鉛筆っていうのは、普通に使われている昔っからある色鉛筆のことです(^^

油性の色鉛筆は顔料を油性のワックスで固めた芯でできていて、芯の硬さは硬質なものから軟質なものまで種類があります。

メーカーによっても違いますし、メーカーの中でも芯の硬さに種類がある場合もあります。

芯の硬さによってもですが、描く紙の種類によっても、緻密で繊細な表現から素朴な柔らかい表現まで、多彩な表現ができます。

メーカーによりますが、色のバリエーションも豊富です。

多いものだと500色とか!

…とはいえ、普通に制作する分には、ほんのわずかな違いの色まで何百色も揃える必要はないです。

私の教室の生徒さんは、息子さんが買ってくださったと言う48色の色鉛筆をお使いですが、微妙な色の違いに混乱してしまうことがあります(^^

私は色鉛筆に関しては、18色セットを購入し、あとから足りない色を買い足しています。

お値段もメーカーによりますが、比較的お手頃ですし、本格的な創作からスケッチや塗り絵まで、気軽に出して使えて便利な画材ですよね。

あと、普通の色鉛筆は油性の画材なので、水彩絵の具と混合して使う場合、先に色鉛筆で描いておくと絵具をはじきます。

そういった効果を生かしたい場合は、芯が硬質なものよりも軟質なもののほうが油分が多いので水のはじきが良く、効果が出やすいです。

水彩色鉛筆の特徴

水彩色鉛筆は、わりと新しい画材ですが、最近大人気の画材ですね!

乾いた状態で使えば普通に色鉛筆として使えます。

普通の色鉛筆のように紙に塗った後に水を含ませた筆で濡らせば、色鉛筆で塗った部分が水に溶けて水彩画のような風合いに描くことができます。

油性の色鉛筆の芯は顔料を油性のワックスで固めているわけですが、水彩色鉛筆は顔料を水溶性のワックスで固めた芯でできているので、描いたあとから水に濡らして水彩画のようににじませたりぼかしたり…

ができるのです。

たとえば…

一度描いた部分を濡らし水彩風に表現する

水彩風に描いた部分を乾かす

さらに上から普通の色鉛筆のように描き込む

なんていった、多彩な表現が可能な色鉛筆なのです。

ちなみに、水彩色鉛筆を水で溶かしたときは、透明水彩絵具になります。

小学校などで使う不透明水彩絵具(ガッシュ)ではありません。

水彩色鉛筆は比較的新しい画材ですが、私が初めて水彩色鉛筆をてにしたのはかれこれ◯年以上前のこと。

新社会人として社会に出る時、バイト先の人がお祝いにプレゼントしてくれたのでした(^^

ステッドラーの36色!

実は未だにこの水彩色鉛筆セットは持っていて、絵画教室で活躍しています。

油性色鉛筆と水彩色鉛筆の違い

油性色鉛筆、水彩色鉛筆、それぞれの特徴としてご紹介してきたように、一番の違いは

・油性色鉛筆…顔料を油性のワックスで固めた芯でできているため、水をはじく
・水彩色鉛筆…顔料を水溶性のワックスで固めた芯でできているため、水に溶ける

ということですね。

当絵画教室の生徒さんもですが、皆さんからご相談されるのが

油性の色鉛筆と水彩色鉛筆どちらを揃えようかな?

ってことです。

これはそれぞれどういう制作をしたいかによって違ってくるので、あくまでも私の意見と言うか、私が生徒さんに聞かれたらこう答えるよってことですが…

普通に色鉛筆として使うだけなら油性の色鉛筆がいいと思います。

当教室の生徒さんで水彩色鉛筆をお持ちの方がいるのですけど、その方は普通の色鉛筆としての使い方を好まれていて、水に溶かして水彩風にするってことはしません。

もちろん、水彩色鉛筆も水に濡らさなければ普通の色鉛筆として使えるのですけど、完成した作品に

フキサチーフが使えない

…って問題があります。

パステルなんかは特にそうですが、色鉛筆も描いたあとにフキサチーフなどの定着液をかけて、作品を保護したいところです。

水彩色鉛筆で描いた作品にフキサチーフをかける場合は、画面から30〜40センチ離して2、3回軽く吹きかける、って感じだとにじまないとは言われていますが…

せっかく完成した生徒さんの作品にフキサチーフをかける勇気がない私です(^^;

色鉛筆と水彩絵具、どちらの画材を揃えようかな?

って時は、両方の性質を兼ね備えている水彩色鉛筆を買うとよいように思います。

塗ってから筆に水をつけて濡らして水彩絵具風に使ったり…
水彩風にしたあと乾かして、また色鉛筆として書き込んだり…

といったように、色鉛筆としてと水彩風表現として、両方の使い方ができます。

ただ、せっかく色鉛筆として描いた部分をうっかり濡らしてしまったら溶けてしまうので、描く順番など、使い方にはちょっと練習が必要かもしれません。

色鉛筆でスケッチする

「色鉛筆の上から」さっと水彩絵の具で着色

なんて場合は、最初のスケッチは油性の色鉛筆でないと、ってことになります。

鉛筆でスケッチして水彩色鉛筆で軽く着色

「水で濡らして」水彩風に

なんて場合は、もちろん水に溶ける必要があるので水彩色鉛筆ですね。

このように、水をはじく、水に溶ける、といった特徴を生かして、自分の制作にはどちらが使いやすいかな?って風に選んでみるといいんじゃないかな、って思います。

私の好みとしては

ちなみに私はさきほど書いたように○十年前から水彩鉛筆を持っているのですが…

その後ほとんど使うことがなく月日がすぎ…

今も自分ではほとんど…

…っていうか全くと言っていいほど使いません(^^;

私はそもそも透明水彩絵具が好きなので、水彩は最初から水彩絵具として筆で描く方がいいな♪

…って、個人的好みとして思っちゃうので☆

あ、私が持っている水彩色鉛筆は絵画教室の生徒さんがお使いにはなりますし、外の会場でワークショップなどを開催するときも、色鉛筆&水彩として気軽に使っていただけるので、持っていきますよ〜。

でも、やっぱり、紙に色鉛筆として塗った顔料(粉)を水で溶かすのと、最初から水を使って描く透明水彩は同じとは言えません。

透明水彩特有の繊細なにじみやぼかし。

自分が想定した以上に豊かな色彩を見せてくれる絵具と水の力

私としてはそんな透明水彩の繊細さが好きなので、水彩は水彩絵具、色鉛筆は色鉛筆、って使い方です。

↓透明水彩の作品

もちろん、水彩色鉛筆の特性を思う存分生かして素敵な作品を作っている方はたくさんいらっしゃいます。

普通に色鉛筆としてつかったり濡らして水彩風にしたり…

一種類の画材で多彩な使い方ができるのって大きな魅力ですよね!

あ、それに絵具を使う場合のようにパレットに絵具を出して、筆洗を用意して…

って手間がなく気軽に描けるのも人気の理由かもしれません。

自分がどういう作品作りをしてきたいか?によって選択されるといいのかな、って思います(^^

お気に入りの画材との出会いが、素敵な作品を生み出しますように☆