
寒色と暖色
明るい色暗い色
赤系青系黄色系…
色を分ける方法はいろいろありますが、今回は彩度によって色をわける有彩色と無彩色についてです。
って、彩度って?
彩りの度合い、って文字から何となくわかると思いますが…
有彩色と無彩色を説明するときに欠かせない、色の三属性についても合わせてご説明します(^^
有彩色と無彩色とは
色を分けるいろいろな考え方の中で、一番大きな分け方じゃないかなって思いますが、色は有彩色と無彩色に分けられます。
有彩色…赤、青、黄、緑、紫などなど色味のある色
無彩色…白、黒、灰色など、色味がない色
有彩色はそれこそ無数にありますので、赤みがある色と青みがある色、とか、暖色と寒色、とか、さらにいろいろな分類によって分けることができます。
無彩色は色味がないので、白〜黒までの段階的な明るさの度合いしかありません。
白と黒の間はグレーです。
…って一言で言うと簡単ですが、白に近いグレーから黒に近いグレーまで、さまざまな明るさのグレーがありますよね。
この、有彩色と無彩色、というのは「彩度があるかないか」による分け方とになります。
彩度のある色が有彩色
彩度がない色が無彩色
赤みがかったグレーとか、青みがかったグレーなど、なんか見た目全然鮮やかじゃないんですけど??って色でも、少しでも色味があれば有彩色になります。
↑無彩色の猫
色の三属性ってなに?
ということで、彩度って言葉がでて来たところで、色の三属性についてご説明しますね。
色には3つの属性があります。
- 色相
- 彩度
- 明度
有彩色と無彩色を分ける「彩度」は、色の三属性の1つなんですね。
この3つの言葉、パソコンで画像を操作したりするときにでてきますよね(^^
色相
赤や青や黄色などの色味のことです。
色相は赤→オレンジ→黄色…
と言った具合に段階的に変化して、ぐるっとつないで円状に表すことができます。
これが「色相環図」ですね。
しきそうかんず、って私のパソコンで打つと、
色相関図
ってでて来るんですけど、
色「相関」図、ではなくて、色相「環」図!
環=輪の形をしたもの
ってことで輪になってます。
↓色相環図はこれ

この色相環図って、色の説明の時にはたびたび登場しますよ(^^
彩度
今回の有彩色無彩色に関連する属性がこの「彩度」です。
色の鮮やかさの度合いを表したものを彩度といいます。
鮮やかさが全くない色が無彩色で、白や黒やグレーのことですね。
先ほども書きましたが、赤みがかったグレーとか、青みがかったグレーなど、人間の感覚で色味が少ないな〜って感じる色でも、少しでも色味があれば有彩色になります。
明度
明度は色の明るさを表しています。
無彩色は色の三属性のうちの「色相」と「彩度」がないので、白〜グレ〜黒の段階的明るさの違い「明度」によってのみ分類されます。
色の中で一番明度が高い色=白
色の中で一番明度が低い色=黒
明度が高い赤=原色の赤
明度が低い赤=黒に近い赤
ということになります。
↑鮮やかではないけど色味があれば有彩色
有彩色、無彩色、色の三属性の知識を創作に生かすには
私がやっている絵画教室で、生徒さんに
「有彩色」「無彩色」「色の三属性」って言葉、暗記して覚えてくださいね!
…とは言いませんけど(^^
色の仕組みをご説明する時に書かせない知識だと思います。
もうちょっと色を明るくするときは…
なんて場合は
明るく=明度(白に近く)
って場合もあるし、
明るく=彩度(鮮やかに)
って場合もありますよね。
言葉を暗記しなくていいけど、色の知識としては、色味がある色、色味がない色、色味の違い、色の明るさ、色の鮮やかさ、などによる色の違いや特徴を知っておくと、制作に生かせて良いのでは、って思います。
ちなみに、無彩色の黒ですが…。
風景を描く場合などは絵の具の黒は使わない、って方も多いのではないでしょうか。
絵の具の黒みたいな真っ黒な色って、はなかなか自然界にはないし、明度が最も低い色である黒を使うことで、絵の中で黒だけが異質な感じに見えてしまう場合もあります。
なので、絵の具の黒は使わないで混色して黒に近い色を作ったり…って表現に工夫されていると思います。
創作画の場合は、あえて黒やモノトーンの色彩で表現をする、っていうのもありですよね。
カラフルな色(彩度が高い)の中にポイントとして黒を使うとか、無彩色を取り入れることでセンスよい表現ができたり、独特の世界観を創りだすこともできるのかも?
って考えると、表現の世界が広がります☆
ではでは、これから私は絵を描きます(^^