
こんにちは♪
お話を考えたり、物語の絵を描くときに、そういえば子どもの頃こんなことがあったな~、なんて思い出してみることはとっても創作の役に立つことだと思います。
ところで、普段の生活の中で、子どもの頃を思い出す機会ってあるでしょうか??
お子さんがいる方は子どもたちが育つ姿を見て、「自分が子どもの頃は…」なんて思い出したりするかもしれないですね(^^
それとか、
どこか思い出の場所に行った時…
家族との会話の中で…
部屋の掃除していたら思い出の品が…
なんて感じでふと思い出すこともあるでしょう。
でもね、思い出す瞬間があっても、次の瞬間には忘れている、そんなものではないですか?
日々の生活やお仕事で忙しい中で、子どもの頃をじっくり思い出すことはなかなかないかもしれません。
人は忘れる生き物である
私は以前は過去のことをあまり思い出さないタイプだったと思います。
昔、都内のお教室で講師をしていた頃、子どもの頃の思い出の話になった時、まっっっっったく全然思い出せなくて、生徒さんに言われたことがあります。
「思い出って思い出さないと忘れちゃうんですよ」
「先生はあんまり過去を思い出さない人なんですね」
…………
ああ
たしかに!
ここから自分がいろいろ忘れていることについての言い訳…じゃないですが(^^;
そもそも、人間の脳は忘れるようにできている
…って、聞いたことある方も多いかと思います。
19世紀にドイツの心理学者エビングハウスが「人間の脳は忘れるようになっている」ってことを発見したそうです。
このエビングハウスの実験によると、人は記憶したことを20分後には4割以上忘れ、1日経つ頃には7割以上忘れてしまう…んだそうですよ。
私って忘れっぽい、って思っている人も大丈夫です。
みんな大半のことは忘れちゃうんです。
人間の脳が忘れるようになっている理由としては、脳は生きることに関わる重要な情報を優先して記憶するから、だそうです。
たしかに、ど~でもいいことまで覚えていたら、重要ではない記憶で脳の中がいっぱいになってパンクしてしまいそうです。
それにね、悲しかった記憶、苦しかった記憶、イヤだった記憶…忘れたい記憶をいつまでもいつまでも鮮明に覚えていたら、生きることがどんなに辛いことでしょう。
心を揺さぶるような衝撃的な出来事は、深く心に刻まれなかなか忘れることはできませんが、それでも緩やかに記憶が薄れていく中で、安らぎを覚えることもあるでしょう。
時間とともに記憶は忘れられる、それは人が生きていくために必要なことなんですね。

じっくり思い出す時間を作る
ということで、前置きが長くなってしまいましたが💦
今回は普段思い出さない子どもの頃を思い出すことで、創作へのインスピレーションを得ましょう、と言うお話です。
もちろんね、辛かった出来事を無理して思い出してね、って言うことではないですよ。
辛かったり悲しかったり怒りを覚えたり、っていうできごとは、忘れずに記憶に残っていることが多いわけですから、無理に思い出さなくても忘れられない記憶ですよね。
ではなくて、子どもの頃の何気ない日常の普段忘れている出来事をじっくり思い出してみましょう。
思い出せる最初の記憶ってなんだろう?
子どもの頃見た夢はどんな夢?
子どもの頃友だちとどんな話をした?
子どもの頃飼っていた動物の思い出は?
などなど
最初は思い出すことに苦戦しても、不思議なことにじっくり思い出す時間を作って積極的に思い出すってことをしてみると、なぜだか芋づる式にぞろぞろと、あ、そういえばこんなこともあったな、あんなこともあったな、って思い出すことができます。
忙しい毎日の中、1人でじっくり考える時間を作るのは難しいこともあるかもしれませんが、できればゆったりとした時間を作って思い出してみることをお勧めします。
そして、一度思い出すって作業を改めてしてみると、その後ね、何気ない出来事やふとした瞬間に、そういえばあんなこともこんなことも、って思い出すようになります。
これ、ちょっと不思議な感覚なんですけどね(^^
もしかしたら一緒に辛い思い出も蘇っちゃう人もいるかもしれませんが、心の底に押し込んで、忘れていたふりしていた記憶を改めて思い出すことで癒される、なんてこともあるかもしれません。
思い出したことは記録する
さて、その思い出すってことをしたら、
ノートなどに記録しましょう!
最初のほうで書きましたが、
「思い出って思い出さないと忘れちゃうんですよ」
「先生はあんまり過去を思い出さない人なんですね」
って、私は昔言われたことありますが、
人は忘れる生き物なのです。
思い出しても、思い出したことさえ忘れちゃうかも…(それは私ですが)
なので、創作のためのインスピレーションを得るための記憶としては、思い出した記憶を記録することが大事です。
この思い出を記録したノートは、後々創作の時に大切な発想の源になりますので、ぜひ思い出すだけではなくて、思い出したことを記録してくださいね。
自分の人生こそがインスピレーションの源!