アクリル絵の具の特徴と魅力

私の最近の制作は、キャンバスにアクリル絵の具で描くか、透明水彩で紙に描くか、が多いです。

昔は油絵を描いていた時期もあるのですけど、キャンバスに描くときの画材をアクリル絵の具に変えてから、制作の自由度が広がったように思います。

何にでも描けるしめっちゃ制作の用途が幅広いアクリル絵の具☆

…ですが、幅が広過ぎてよくわからない…ってこともあるみたいですね。

とくに、アクリル絵の具はシンプルな使い方もできますが、いろいろなメディウムによって制作の幅を広げることができる画材。

ってことで、今回はアクリル絵の具と特徴や魅力をご紹介します(^^

アクリル絵の具の特徴

絵を描く時に使う水性アクリル絵の具は、まだ比較的歴史の浅い画材で、顔料にアクリル樹脂を加えてできたものです。

アクリル絵の具の大きな特徴は、水彩絵具のように水に溶けますが、乾くと耐水性になることです。

接着力が強く、紙やキャンバスだけではなくて、金属、ガラス、木材、ネイルに使ったりする場合もあったりで大抵のものには描けるんじゃない?って思うくらい、用途は幅広いです。

もうひとつの大きな特徴は速乾性であること。

早く乾く特性を利用して、美大の受験などでは油絵の変わりに使用したりするそうです。

普段油絵を使っている人は、アクリル絵の具の速乾性が使いづらいって人もいます。

アクリル絵の具にはいろいろなメディウムが販売されていて、乾くのを遅くすることもできます。

ですけど、油絵の代わりに使う、っていう感覚だとやっぱり油絵の具とは違います。

アクリル絵の具はアクリル絵の具の良さを生かして描く方がいいんじゃないかなって思います。

私はアクリル絵の具で描いた作品について何度か「日本画のような色彩だね」って言われたことがあるのですが、水で描く絵具であるアクリル絵の具の色のきれいさや、油絵にはない涼やかさを創作に生かせるといいなって思います(^^

アクリル絵の具の種類

アクリル絵の具は、

・普通のアクリル絵の具(リキテックスなど)

・アクリルガッシュ

があります。

普通のアクリル絵の具は透明色から不透明色まであります。

どちらかっていうと個人的には透明感の強い印象があって、透明色を塗り重ねたりする表現がしやすいです。

アクリルガッシュは不透明でつや消しの仕上がりです。

ムラがでにくい特徴から、デザイン的なフラットな塗り方をすることができます。

両方とも、水溶性の性質を生かして透明水彩に近い使い方もできるし、キャンバスを素材として厚めに塗れば、油絵に近いような仕上がりにすることもできます。

ちなみに、私が主に使っているのはアクリルガッシュの方です。

透明感がなくつや消しという特徴ですが、水を多く使えば透明水彩のように使えます。

それに、キャンバスに塗るときもこってり塗れば不透明ですが、薄く塗り重ねれば下の素材が透けて見えるし、普通のアクリル絵の具と両方使ったことがありますが、最近はアクリルガッシュに落ち着いています(^^

アクリル絵の具で描くときの素材

先ほども書きましたが、アクリル絵の具で描ける素材は豊富にあります。

絵を描くってことであれば、紙にもキャンバスにも描けます。

透明水彩のように紙に描く場合、透明水彩との大きな違いは乾くと耐水性になるところ

時間が経つにつれて乾いて耐水性になるので、にじみの調子などはやっぱり透明水彩とは違います。

あと、一旦乾いたら透明水彩のように筆に水を含ませて軽くこすって絵具を落とす、と言ったことはできません。

紙に描く場合も、濃度が濃い絵具で塗ればこってりした仕上がりも作れます。

紙にこってり描きたい場合は、最初に紙にジェッソなどの下地剤を塗るといいのではないかと思います。

キャンバスに描く時に、油絵との大きな違いは速乾性だってことでしょうか。

油絵だと完全に乾くまで数日かかることもありますが、アクリル絵の具だと数分から、よっぽど厚塗りしても数時間など、油絵ほどの時間はかかりません。

アクリル絵の具を使うときの筆

何にでも描けて便利なアクリル絵の具。

そんなアクリル絵の具を使っていてちょっと不便だな、って思うことなのですけど…

アクリル絵の具は筆が痛みやすいです!

特にキャンバスに描いた時なんかは、すぐに筆先がぼさぼさになってきます(^^;

なので

透明水彩に近い使い方をするからって、透明水彩絵具用のセーブルやらリス毛やらの純毛の高価な筆は使わないほうがいいです。

キャンバスに描くときも同様で、高価な筆は使わない方が良いと思います。

私はアクリル絵の具を使うのはキャンバスに描くときが中心なので、使っているのはぺんてるのネオセーブルってアクリル筆です。

コシがしっかりしていて筆先がまとまっていて案外使いやすいです。

ネオセーブルだと透明水彩風に使うにはコシが強すぎる場合もあるかと思いますので、その場合もアクリル筆の柔らかめの筆で使いやすいものを探すといいですね。

アクリル絵の具を使うときの道具

アクリル絵の具は水溶性ですが、乾くと耐水性になります。

なので、うっかりプラスチックなどの普通のパレットを使ってしまうと、固まると普通に洗っても落ちません。

なので、アクリル絵の具で描くときのパレットは

使い捨ての紙パレット

などを使うといいです。

使い捨てパレットは画材屋さんへ行かないと売っていないので(アマゾンとかのネットでは買えます)、100円ショップなどの使い捨て容器を使うのでもいいと思います(^^

あと、水入れなんかも外側にアクリル絵の具がついたまま乾くと落ちません。

私は水入れは別にアクリル絵の具がついていても気にしないので、普通のプラスチックの水入れを使っています。

私は大人なのでそうそう水入れの外側に絵具をつけるわけじゃないんですけど、私がやっている絵画教室で子どもたちが使うので、水入れはかなりカラフルな感じになっています(笑

油絵のような決まった道具はないですが、アクリル絵の具は乾いたら落ちないってことを頭に入れた上で道具を使ってくださいね♪

アクリル絵の具の世界を広げるさまざまなメディウム

アクリル絵の具はお水と混ぜてシンプルな使い方もできますが、画材屋さんへ行くといろいろなメディウムって言うものが販売されています。

アクリル絵の具を使う時にいろいろな表現の幅を広げてサポートしてくれるのがメディウム。

メディウムって言うと絵具に混ぜて使うタイプを思い浮かべますが、混ぜたり、下地剤として使ったり、盛り上げ剤だったり…いろいろな種類があります。

すごく種類が豊富過ぎて、ちょっとわかりにくいアクリルメディウムのこと。

メーカーによって商品の種類や名前が違うと思うので、具体的な商品名は書けないのですが、製品の大まかな種類をご紹介します。

【いろいろなアクリルメディウム】

  • アクリル絵の具に混ぜて使うことで質感を変えたり、発色や透明感などをよくするメディウム
  • アクリル絵の具で描く時に使う、薄め液
  • 乾燥を遅らせることができるメディウム
  • 絵の表面を盛り上げたり、厚塗りのタッチを生かした表現ができるメディウム
  • 乾いたアクリル絵の具を落とすことができるリムーバー、クリーナー
  • 下地剤のジェッソ
  • いろいろな基材に塗ることができるようにするプライマー、シーラー

メーカーによって製品の種類や名称も違うと思いますが、たくさんの種類があって創作の幅を広げるメディウムですが、種類が多過ぎて私も使ったことがない製品もたくさんあります。

普通にお水で描くこともできるアクリル絵の具ですが、小さな容器の製品も販売されていますので、「これは自分の制作に向いているかも?」って製品があったら気軽にためして見てもいいと思います(^^

創作画の世界が広がるアクリル絵具

アクリル絵の具は水で気軽に使えてすぐに乾いて便利な絵具です。

そして、お値段も手頃。

でも、透明水彩風の塗り方から、油絵風のこってりした塗り方まで、多彩な表現が可能です。

さらに、いろいろなメディウムを使うことで、質感を自由に変えたり、描く基材の種類も豊富になったり…使いこなせばどんどん創作の幅が広がるアクリル絵の具。

自由度が高過ぎてどんな表現をしたらいいのか迷ったり、どんな製品を選んだらいいのかわからなかったり、また、油絵などのように歴史がある画材ではないことからアクリル絵の具を敬遠する人もたまにいますが、使ってみるとめっちゃ楽しいですよ(^^

私も使ったことがないメディウムもたくさんあるし、使ったはいいけど自分には合わなかった!

…って製品もあります。

でも、普通にお水で描くだけでもいいし、メディウムを使ってみたければ小さな容器から販売されていますので、気軽に試してみてもいいと思います。

創作画の表現の世界を広げるアクリル絵の具。

私もいろいろな使い方を試しながら、もっと創作画の制作に生かしていきたいな〜と思っています(^^